「治る」と「癒える」
この間
「もう治ったんだね。良かった」
と、言われて
「うん、治ったよ」
と、即答しない自分がいた。
即答しないのは
治ったのか自信がないからではなく
それが何なのか、解らなかったから。
治るって一体どういう事だろう
病気だった状態が完全に消えてなくなる事?
だとしたら何か違うなぁと思って
「治る」という言葉の意味を
辞書で調べてみら
「治る」=間違った状態や悪い状態が改まったり、好ましい状態に戻ったりすること。とあり、その時「癒える」=病気や傷がよくなったり、心の痛み、悩みなどが消えたりすること。
「あぁ、治ったでいいんだな」
となんとなく思った。
全て消えて無くなってしまったわけでは無くて
病気だった前の状態に「戻った」のかなぁと。
「境界性人格障害は治る病気です」
よく病院なんかで見かけるフレーズ。
そうだね、確かに治る。
癒えるわけでは無いけれどね。
だけど、癒えなくてよかったと思う。
もし完全に、消えてなくなってしまったら
その間の自分も消えてなくなるような気がしたから。
あんな風にしか生きれなかった自分を
消したくないと思っている事に気付いた。
過去の「あんな事」達は
みんな今の私を支えてる
同じ事を何度も繰り返しがちだけど
もう繰り返さない様に
忘れないように、生きたい。