Sanctuary*

育児と編み物と音楽と。 日常の事を綴ってます。

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ずっとずっと

病気が治ったら

自分が自分じゃなくなるんじゃないかと

怖かった。

感受性が強い事

それが自分の最大の長所で、短所だと思ってた。

信頼していた主治医にも

「感受性が強すぎるから辛いんだよね」

って言われていた。

きっと色々な事を感じない方が

この世界は生きやすい。

痛い事も幸せも、受けるものが大きすぎると

自分の中に留めておくことが困難で

どこかに放出しないと、死んでしまう。

溢れてとまらない感情を

置いておける場所が何処かにないと、生きれない。

何かで形にしないと保てない。

何かを壊さないと生きれない。

そんな自分を不便だと思っていた。

面倒臭い人間だと思っていた。

だけどその反面

鈍くなるくらいなら

死んだ方がましだと思ってた。

なんだかんだいって、それが自分だと思っていたから。

いつしか病気が治るということは

色々な事を感じなくなって、鈍くなる

そんな事なのかと思いはじめてた。

鈍くければ生きやすいと思っていたから。

だけどそれは、どうやら違うらしいと

解り始めた。

だって今も変わらず沢山の事を感じているし

私の根っこは何も変わってない。

変わったのはいくつかの考え方と、捉え方。

だからきっと

鈍くなくなるんじゃなくて

コントロールが出来るようになるだけの事なんだね。

治る事は今までの自分が消える事でも変わってしまう事でもなくて

きっと自分の中の感情と、上手く付き合えるようになる事なんだと思う。

暴走し放題だった気持ちと、少しずつ仲良しになれるような

そんな感覚。

だからあなたも恐れないでいいよ。