Sanctuary*

育児と編み物と音楽と。 日常の事を綴ってます。

ありがとう。

ハムスターのももちゃんが6/16、息を引き取りました。

約2年くらいの短い(とはいえハムスターの平均寿命は2~3年)間だったけど

沢山たくさん、癒してもらいました。本当にありがとう。

私はこれまでにも何度かハムスターを飼ってきましたが

大体のハムは病気もせず、老衰で亡くなる子が殆どでした。

実際ももちゃんの前に飼っていたハムは3年半も生きて、死因も老衰でした。

そんな風に自然に命が尽きる事に慣れていたせいか

今回のももちゃんのように、病気になって亡くなるパターンが久しぶり過ぎて

戸惑う部分も多く、見ているだけて辛かったです。

ももちゃんの直接の死因は、色々な要因が重なっているようにも思えて

どれとは特定できない部分もあるのですが、一番の原因は

細菌性皮膚炎と、ほお袋の腫瘍によるもののようです。

突然皮膚炎になったので、本当にびっくりしたのですが

皮膚炎の原因も、加齢による免疫力の低下から

日常的に皮膚にいる細菌がなんらかの原因で悪さをして

皮膚炎を起こしたのかも…とのこと。

この「何らかの原因」というのがハッキリ断定はできないのですが

もしかしたら皮膚癌等に侵されていて、それが原因で免疫力が落ちたのか

それとも頬袋の腫瘍が原因で免疫力が落ちたのか…予想される要因はその辺りだそう。

普通はこんなに酷い皮膚炎にはならないと言われました。

一日朝と夜の二回、抗生物質と痛み止めを飲ませて

経過を観察していたのですが、皮膚炎が良くなる様子は見られず

ほお袋の腫瘍も大きくなっているように見えました。

ハムスターは痛い部分を噛む習性があり

右足と右手の付け根を自分で噛んで、出血したりもしました。

酷い場合は自分で自分の手足を食いちぎったりする場合もあると聞き

ただでさえ皮膚炎で痛みと四六時中戦っているのに

これ以上の痛みはかわいそう過ぎる…と思っていました。

旦那とこれ以上治療を続けても良くなる見込みが限りなく少なくて

常に激しい痛みに耐え続けているのなら

楽にしてあげる方法を取る事も考えないといけない…と

二人でとても悩みました。

良くなる見込みが少しでもあるのなら、可能性にかけてみたい。

とはいえ厳しい現実を目の当たりにしていると

早く楽にしてあげた方がいいのかもしれない…とも思い

本当に悩みました。悩みに悩み…。

結果、私たちは安楽死を選択しました。

一番の理由は、ももちゃん自身が激しい痛みに耐えているという事。

自分で自分の手足を噛むくらいの痛み。

かなりの量の痛み止めを毎日あげていたけれど

それでも抑えきれない程の痛みに耐えていた事。

皮膚炎がよくなっても、今度はほお袋の腫瘍を治療しないといけない事。

2歳のハムスター(人間にすると70歳位らしいです)が

手術に耐えられる程の体力があるのか。

そして、少し前まであった食欲が徐々になくなって行っている事。

ハムスターのような捕食動物は、病気であっても無理をして活動したり

ご飯を食べようとするのですが、それすらも出来ない状況であること。

捕食動物が活動出来なくなるという事は、とても状況が悪いと

獣医さんに言われました。

獣医さんの話や今の状況の話、これからの話を聞いているうちに

迷っていた私の心から、迷いは一切なくなり

「楽にしてあげてください」と言っていました。

もう動かなくなったももちゃんを見て

これは人間の勝手な感情かもしれないけれど

とても安らかに見えて、私は安心しました。

本当に頑張ったから

もうゆっくり休んでね…と伝えたい。

もっとこうしてあげれば良かったという想いもあるけれど

今回の件で学ぶ部分もとても沢山ありました。

ももちゃんには本当に感謝してます。

ありがとう。

最後に、ハムスターの治療は他の動物よりも難しく

受け入れてくれる病院も少ない中、最後まで親身に誠実に

治療にあたって下さった獣医の方々に心より感謝申し上げます。

今回通院していた動物病院は本当に素晴らしい病院でした。

ハムスターだからといって、軽んじた扱いをされた事は一度もなく

それどころか人間と同じように扱って下さいました。

他院ではハムスターだからと、明らかに軽く扱われた経験が何度もあったので

とても嬉しくありがたかったです。

この病院に出会えたことも、今後とても大きな財産になると思います。

ももちゃん、ありがとう。